第190回
H株指数銘柄入れ替え
2月に入り、
13日にH株指数構成銘柄の見直しが発表になりました。
その結果、以下の6銘柄を追加しています。
中国人民財産保険(コード:2328)
長城汽車(コード:2333)
中国航空科技工業(コード:2357)
中国人寿保険(コード:2628)
魏橋紡織(コード:2698)
福建紫金鉱業(コード:2899)
が、新たに構成銘柄に組み入れられました。
逆に北京北辰実業(コード:0588)は
ポートフォリオから除外されました。
銘柄の総数は今までの32銘柄から37銘柄に増えます。
正式には3月8日から銘柄入れ替えが実施されます。
また、検討結果について同社董事総経理 関永盛氏は、
「H株指数の選考基準については、
基本的に時価総額がトップ200に入るH株は、
すべてH株指数に組み入れ可能であり、
構成銘柄数に特別な制限はない」と表明しました。
中国人寿および中国財産保険はH株指数編入後、
それぞれ10.97%および3.18%の時価総額比重となり、
指数第三位および第六位の構成銘柄となります。
今後もH株市場には大型企業が次々と上場してきます。
そのような大型企業は
H株指数構成銘柄の中に組み入れられる可能性があります。
当然優良銘柄が組み込まれていくことになりますから、
投資したい企業がでてきたなら検討していくことになります。
また、時価総額がトップ200に入る企業というのは
売上もそれなりにある企業と見ることもできます。
例えば、今回H株指数構成銘柄に組み入れられた企業で
中国人寿保険を見てみますと
2002年の売上高は743億800万元です。
日本円で約9660億円(1元を13円として計算)です。
まさに1兆円にも迫ろうかという勢いです。
ではここで同社の利益はどうかというと、
22億5000万元の純損失です。
生保企業は今後中国でも延びていきますので
将来ずうっと赤字ということは考えられませんが、
2002年の時点だけを見たら投資できる企業とはいえません。
つまりいくら売上があったとしても
利益がでていない企業には投資する価値はありません。
企業が大きいからといって投資できるかどうかは別問題です。
<次回に続く>
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