第124回
配当金の使い道
中国企業の決算は中国本土が12月で
株主総会は4月末までに行うことになっています。
その総会で配当金、株式配当の
支払日が決まることになっています。
配当金の支払は4月から7月に行う企業が大半です。
香港市場の企業では12月期末決算が多いのですが、
企業によっては他の月になる企業があります。
中国企業では配当利回りの高い企業があります。
株価が低い2003年の初頭のときには
配当利回りで5%以上の企業が多くありました。
2003年の後半、株価は上がってしまいましたが
それでも企業によっては5%以上の配当を出す銘柄もあります。
このように配当金でも魅力があるのが中国株です。
ではこの配当金の使い道ですが、
配当金は個人で使ってしまっても、企業の株は残っていますので
次の年にも配当金が出ればその配当金も使えます。
これが一生続いていけば一生受け取れます。
ですが、ここで配当金を使って株を増やすこともできます。
例えば100万円の投資で5%の利回り(税込み)ですと
年間5万円が配当金として手元に入ってきます。
年間60万円を株式投資に使うのであれば
配当金を投資資金としてまわせば、
残りの55万円を用意すればいいことになります。
ここで1200万円を投資していたとしたら
5%配当金が入って来たら年間60万円の配当金が入ってきます。
1年間に投資する金額を60万円としている人にとっては
配当金だけで年間投資額の60万円が調達できることになります。
つまり手持ち資金がゼロ円でも配当金だけでいいことになります。
まるで夢のような投資方法です。
手持ちの資金が多くない場合には
投資資金を貯めていきながらの投資をしていくことになります。
日本は国民所得が高い国だからというので、
こんなコツコツとやらないで利益をだしていきたい、
という考えは捨てた方がいいと思います。
何事も最初は一歩から歩んでいかなければ
頂点(ゴール)にはたどり着けません。
投資で利益をあげることは
常識で考えたら貯蓄とそう大差はありません。
ただ、結果が大きく違ってくるのです。
資産を造るにはたゆまぬ努力で稼いだ中からでしか
結果は出せません。
この点では株式投資と貯金も同じです。
ただ結果が大きく違ってくるところが違います。
配当金を使って、
大きく投資できるチャンスの生まれるのが株式投資です。
ここが貯蓄と株式投資との大きな違いです。
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