第116回
手持ち資金が少なくとも株は買える
株式で株価が下げた時は
通常は、投資家自身が株式市場に恐怖心を抱いている時ですから
いくら株価が下がっていたとしても
普通の投資家は購入する気になりません。
私が1994年から実際に中国株式投資を始めた後、
中国株式市場が大きく上昇した時もあれば
常識では考えられないくらいに
大きく下落した時が何回もありました。
では私自身が株式投資で
いつも底値で中国株を購入していたかというと
そんなことはまったくありません。
株価が上がっていた時も中国株を購入していました。
投資している企業の株価や株価指数の高値がいつなのか、
それは誰にもわからないことです。
ただ、投資家(個人、機関投資家を含む)にも
売買時に、市場に過熱感があって株価が高値であるのか、
または市場の心理が冷めてしまって下がっているのか、
その程度はわかります。
そのほかに企業の利益が上がって株も上がっているという
業績相場なのか、
または、将来その市場の企業が
大きく発展していくという可能性による
企業への将来期待で株価が上がっているのかは
よく判断できます。
私が中国株投資を始めた1994年頃の中国の株式市場は
中国の経済発展を見こして企業に投資する、
という気運が大きかったと思います。
その後、中国がWTOに加盟する為には
中国の国有企業の改革が必要で
国有企業は大胆なリストラ、企業改革を行って
少しづつですが企業の体力をつけてきました。
企業改革、リストラが行われているときには
中国の信認が失われ中国企業の株価は大きく下がりました。
1999年の時が、今思うと
中国本土B株市場の株価が一番の底値となったときでした。
では1999年の時の大きな下げに対して
私個人ではどのような投資を行っていたかというと、
手持ちの資金が少ないにもかかわらず
手元に1円でもあれば中国株を買っていました。
株価でも10円以下の銘柄もありました。
当然多くの株を購入することなどはできませんが、
中国の株価がもともと安かった時期ですから
少しですが購入することはできました。
(現在では、中国本土B株の企業の株価は
1株が50円を越えているものが多くなりましたが)
ですが現在の香港市場の株価はまだまだ安いのです。
株価が10円、20円でも優良企業があり、
安値で放置されている企業があります。
株価が10円の企業なら10万円だせば1万株購入できます。
(投資金額が少ないと証券会社の手数料は割高になりますが、
そこは証券会社も商売ですから
わりきって手数料を支払いましょう)
もし、手数料が割高になることがいやなら
投資する金額を多くすればいいのです。
ですが証券会社によっては
投資できる最低取引金額が決まっている証券会社もありますので
確認してから投資する金額を決めていけばいいでしょう。
中国の企業でも他の国の企業でも優良企業は優良企業です。
優良企業に変わりはありません。
そのようなときは優良企業を安く買えるチャンスです。
このように少ない投資資金でも投資できるのが中国株の強みです。
株価が安く購入できるチャンスの時には
購入できる株数が少なくとも株は買えるのです。
ですがこの他の要因でも株が安く買えるときがあります。
<次回に続く>
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