第106回
投資できる国、できない国 【6】
・幸福感
国によっては経済発展を優先するよりも
今のままでも十分幸せな暮らしをしているんではないかと
思われる民族もいます。
確かにお金は大事ですが、
それ以上に大事にしているものがある場合はこの中に入ります。
自然を大切にして自然とともに生きている国、
宗教の戒律を守って生きている人達。
そのような民族にとっては経済発展も大事ですが、
内なる幸福感を持っていますので
どこまでその国が発展し続けるか、
判断基準がもともと違いますので
そのことも割り引いて考えなくてはなりません。
だからといって仕事は二の次というわけではないのですが、
やはり仕事を行うにしても国民性が出てきます。
仕事を行うということは
生きていく糧を得て幸福になるためですが
ここでも国民性の違いが出てきます。
個人的な仕事が終わり時間がきたら、
我が家に帰って自分の人生を楽しむ人が多いのがアメリカ人です。
個人の時間を大切にしています。
自分の仕事が終わっても
周りに合わせて帰っていく人が多いのが日本人です。
団体行動を比較的に優先するのが多いのが日本人です。
では中国人はどうかというと、
大いに働く点は日本人と同じですが、
働く目的が自分の幸せのために働く、
この点では
アメリカ人に近い感覚があるのではないかと思っています。
中国の人民は自分の利益のためなら朝駆け夜討も今は厭いません。
目の色は日本人と似ていますが、
感覚はアメリカ人に近いと感じます。
中国の国民は個人の幸福ををつかむために
今はがむしゃらに働いている、
という途上のところです。
日本もかつて高度成長時代は大いに働いて成長してきました。
このような国の株式市場は強くなっていきます。
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