第102回
投資できる国、できない国 【2】
・不自由な国
国の開放度も大事です。
国によっては行動自体が制限されているところもあります。
例えばミャンマーを考えて見ます。
国土は南北に長く、日本の1.8倍と広大な国土を持っています。
この国は鎖国的な社会主義体制を40年近く続けた後に
1988年のクーデターが起き1990年に総選挙を実施しました。
その結果、「国民民主連盟」(NLD)が、
議会議席の82%を獲得して圧勝しました。
ですが軍事政権は選挙結果を無視し
総書記のスーチー女史を自宅軟禁状態にしました。
1995年に自宅軟禁を解かれましたが、
ヤンゴン市内から外へ出ることは
いまも禁止されています。
また モルディブ共和国は南の国でリゾートアイランドです。
スキューバダイビングの好きな方なら
ご存知の方も多いと思いますが、
かつおが取れて日本にも輸出されています。
ですが基本的に国民は国から出ることはできません。
出国する時には許可が必要です。
北朝鮮の人民は海外に出国することができません。
このように国によっては言論の自由はおろか、
その場所から動くことも
制限されてしまっている国もあります。
そのような国から脱国したところで
受け入れてくれない状態に置かれている国民だっています。
このような国では投資できる環境ではありません。
では中国はどうでしょうか、
紆余曲折はありましたが
現在中国共産党は
国と国民が豊かになるために
改革、開放政策を行っています。
まだ一部ですが中国の国民も
個人的にも海外に旅行することが
認められるようになりました。
不自由な国から自由な国に変身しつつあります。
このような国には状況を見ながら投資できます。
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