イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第68回
北人印刷機械

先月の8月22日に北人印刷機械を企業訪問しましたので
その時の様子と同社の経営と株式投資判断を見て
いきたいと思います。

香港上場、北人印刷機械(コード:0187)
・業種
一般製造
・業務内容
印刷機械およびその部品の
開発、設計、製造像および販売しています。
プレス機械の販売および技術コンサルタント業務にも
展開しています。

・事業概要

同社は、中国で40年以上歴史を持つ印刷会社です。
上場の目的で中国政府の承認の下に再編され、
1993年と1994年にそれぞれ香港H株市場と上海A株市場に
上場しました。

同社は、3つの子会社、3つの専門工場、
8つの部門から成っており、中国最大の印刷機械会社です。
主に60種類以上のオフセットプレス機械
およびいくつかのビジネスフォームプレス機械を販売している、
国内外で、数々の賞を受賞してきてもいます。
1997年には一色刷り、二色刷り、
多色刷りのプレス機械は非常に優秀な商品と承認されており、
ベイレンの製品は中国国内で60%のシェアを誇っています。


2003年6月中間決算(8月22日発表)
  03.1〜6月期 02.1〜6月期
売上高(百万元) 522.605 442.677
純利益(百万元) 58.832 47.741
一株利益(元) 0.1397 0.1194
中間一株配当(元) 0 0


北人印刷機械は印刷機械製造で圧倒的な市場シェアを持ています。
同社の潜在性を高く評価できます。
政府の後押しもあり、
印刷市場の成長率が今後も年10%で推移するとの見通しで、
市場のパイ拡大の恩恵をフルに受けると予想されます。

また、2000年後半からの新経営陣によるマネジメントにも言及し、
重複する部門のリストラによるコストカットや
成長性の高いパッケージ印刷事業への進出は評価できます。

懸念材料としては、ハイエンドの印刷機で
外国企業に太刀打ちできない点を挙げられますが、
中国の印刷機市場は低・中級製品が主力であることから、
「短期的には脅威となり得ない」とみられます。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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