第53回
集中投資とは
集中投資とは多くの銘柄に投資しないで
せいぜい2、3銘柄に絞って投資していくことをいいます。
集中投資の長所は投資した企業が限られているわけですから
投資した企業の業績や動向を集中的に見ていけば
投資した企業内容に詳しくなっていきます。
また、投資企業を中心に
投資した業種のライバル企業を見ていくことができます。
そこで投資した企業の将来を考えて
有望であればそのまま投資し続ければいい事になります。
また、配当金や株式配当にしても
まとまって手にすることができます。
例えば100万円をA社とB社の2社に50万円ずつ投資した場合
A社が5%の配当金を出したとしたなら
50万円に対して2万5千円(税込み)がもらえます。
B社が10%の株式配当(無償株)をだせば
50万円分の十分の一の株を手に入れることができます。
ただし株式発行分、株数が増えますので、
実際の株価は10%値下がりして
計算上は発行株が増えた分を含めて50万円分になります。
B社が順調に業績を伸ばし、
次の年に株価が株式配当分の10%値上りしたとするなら
55万円分になります。
この年に5%の配当金が出たとしたら
55万円分に対して2万7500円が配当金として手にできます。
これが投資した企業が分散投資で
10社に10万円ずつ分けて投資し、
5社が5%配当、5社が10%株式配当を出したとしたら
2社での投資と10社への投資効果は同じです。
ここで違うのは2社の業績を管理し見ていくのと、
10社を管理していくのとでは
10÷2=5ですから5倍の時間がかかります。
5倍大変になります。
本来の投資では
本当に成長できる企業に1社でいいですから
投資できればいいのです。
ですが株式投資では投資した企業が
絶対に100%上がるとはいえませんので
数社に絞り込んで投資したほうがいい、ということになります。
集中投資の短所は投資した企業の数が少ないのですから
その結果がもろにでてくるということです。
投資したA社が業績不振に陥ったとしたなら
投資した50万円が大きく目減りすることになります。
集中投資の長所は投資する銘柄を絞り込んで
投資するため投資家の目標とする
目的に近い銘柄に投資することができる、
企業の動向の把握がしやすい、
短所はその結果がもろに投資結果にでてくるので
結果がいいときはいいが、
悪くなった時はもろにマイナスになり
投資資金への大打撃を受けると言う事になります。
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