第21回
本当の投資とは
大型企業に投資して利益をあげるのだったら
ある程度の資金があって緩やかな投資効率、
利益を得るにはいいでしょうが、
本来の投資とは、投資した資金に対して
大きな利益を得ることですから、そのように
大きく成長していける企業に投資していくのが本筋です。
大型企業ではなくとも
ファンドの中に組み入れられている銘柄もあります。
そのような企業の場合は
大型企業の場合よりも高い成長率が期待できます。
例えば、私が注目している企業に香港上場のレッドチップ銘柄で
中国食品国際(コフコ、銘柄コード:0506)があります。
同社は食料油の精製、ワイン、食料品の販売を行っており、
その他に将来的にはコカコーラの事業を
親会社からアセットインジェクション(資産注入)される
予定です。売上げは2002年末で111億香港ドル
(日本円で1700億円)にも達し、
もう小型企業ではなく中型企業です。
中国国内は所得向上に伴い食品関係は伸びていきます。
投資ファンドも注目しており、
まだ腰が入った買いは入ってきていないものの
将来的にはファンドの指数銘柄として入ってくるでしょう。
このような企業に投資していったほうが
大型企業に投資するよりは企業の成長に伴い株価も上がりますから
よい投資パフォーマンスを得ることができるでしょう。
実はそのような将来大きく成長していく企業が
今でも多く上場している株式市場が中国株式市場なのです。
作家の邱永漢氏は昭和40年代に日本が高度成長時代のとき
その当時日本の大型企業で成長してしまった会社よりも、
相撲でいえば若手で今後伸びてくる力士を応援したほうがよい、
将来の大横綱になれる企業に応援をすべきだ、といっていました。
つまり、将来性のある企業、伸びていく企業に対しての投資効率は
計り知れないメリットがあるという事です。
アメリカの投資家のウォーレン・バフェットも
今ある企業の姿ではなくて将来的にも成長していける企業に
投資すべきだと結論づけています。
私は基本的には今ある企業の姿よりも、
将来大きく成長できる企業に投資を行うべきだと思っています。
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