イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第14回
素直な心と決断

投資に対しては時代の流れと現在の状況判断に耳を傾けて
流れの音を聞くことが大事です。
私は投資に対して人一倍臆病者だと思っています。
臆病プラス慎重、と言った方がよいと思います。
ただの臆病ではなくそれくらいに慎重になって時代の流れ、
経済の流れに耳を傾けて投資を行って
丁度いいくらいだということです。
資産のうち100%を投資に充てているのですから
当然といえば当然かもしれません。
ですから投資する国の現在の状況だけを把握するのではなく
長い期間の経済の成長率を見て行きます。

中国の将来を考え投資するにあたり、
中国経済を見る時には5年、10年先のことを考える事以外に、
基本的には50年後の中国の経済をできる限り予想し、
判断材料に使います。
つまり2050年の中国の経済予測を大事にしています。
とはいえ予測を言い当てることなど今の段階ではできませんが、
GDPの伸び率、人口の問題、高齢者の問題などは
ある程度予測がたちます。
2050年の経済をを予測しながら
投資の判断材料として見ていくのです。

中国は現在発展途上国ですが、今後経済の発展とともに中心国へ、
最後に先進国に到達します。
そして成熟期を向かえ経済発展の伸びは一段落し
株式市場の上場企業の多くの成長が頭打ちの時がきます。
その時には別の角度からの
投資の方法を検討することになるでしょう。
日本も経済発展をしている時は
多くの企業が成長できましたが、成熟期をおえたバブル後は
日本の株式市場は経済低迷から
なかなか抜け出すことができませんでした。
日本のこのお手本を生かし投資を考えていく事こそが
損をださない基本です。

中国は国土が広い分だけ全体の国民が豊かになるのには
時間がかかりますが、沿岸部の広州や上海では
発展のスピードが速いだけに
早めに日本のようなバブルが起こる可能性があります。
広い視野で経済活動を知っておく必要があります。
目の前の動きだけにとらわれてばかりの投資だけだと、
その先に大きな崖があったとしたら
もろにその崖に落ち込み大怪我をする可能性があります。
ですから長期経済のことを考え
現在の投資を見ていく必要があります。
今後中国の大きなイベントとして2008年の北京オリンピック、
2010年には上海国際万博があります。

このような大きなイベントのあとなどは
一時的に経済の落ち込みなどを
頭の中で考えておく必要があります。
ですがその後の中国の投資が
魅力のないものになるかというと違います。
イベントが終わったら中国がなくなるわけではないのですから、
むしろその後の方が本格的な経済発展が始まると
私は思っています。
今はその助走段階と見ていいと思います。
ですが助走段階のほうが経済の伸びが高いと思いますので
投資でも大きな利益をだすことができるでしょう。
投資に関しては人一倍臆病であってもいいと思います。
超長期の予測をし、現実の経済を把握し、細心の注意を計り、
大胆に投資をしていく投資方法がベストでしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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