第282回
「失眠(しつみん)のツボ」
前回なぜ、漢方や薬剤師の職能について
述べたのかといいますと、
それは新潟県の中越地震があったからです。
中越地震のような大規模な災害では、
道路や鉄道などの交通網や
電気・ガス・水道などのインフラにも
大きな被害が発生したりして、
ケガや病気になっても
病院などの医療施設で
治療を受けれなくなる可能性があります。
また、現在の日本のような
非常に恵まれた医療環境の中では
想像しにくいとは思いますが、
薬が不足したり、
検査機器が不備であったりして
治療できないケースも
被災地では数多く発生しています。
今回の中越地震の場合では、
各方面からの懸命な救済活動により、
道路や鉄道などの交通網や
電気・ガス・水道などのインフラの
復旧もかなり早いペースで進み、
医薬品や食料などの救援物質も
概ね順調に供給されている模様です。
しかし、避難生活を余儀なくされている
方々はまだまだたくさんおられ、
避難生活のストレスによる
不眠や神経症が大きな問題になっています。
こうした場合、多くの方が
睡眠薬や精神安定剤の使用を考えますが、
漢方薬でなく、漢方の知恵を使えば
簡単に解決する可能性があります。
【漢方の知恵】その1
足の裏、かかとの中央にある
失眠(しつみん)というツボをマッサージする。
水分や血液、老廃物の代謝をよくする。
【漢方の知恵】その2
足の裏の中央よりやや足先にあり、
足の指を折り曲げたときにできる
くぼんだ部分をマッサージする。
湧泉(ゆうせん)というツボで、
緊張を和らげ、全身の血行をよくして
だるさや疲労感を改善する。
・・・まだまだ、続きます。
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