虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第245回
今は、避けたほうが賢明でしょう

先日、イギリス食品規格庁が、
日本から輸入されたヒジキの中に
ヒ素が高い濃度で含まれているとして、
英国民にヒジキを食べないように
勧告したというニュースが報道されていました。

ニュースによれば、
英国内で販売されている海藻類のうち
ヒジキやワカメ、昆布など5種類について
毒性をサンプル検査したところ、
日本産のヒジキの全サンプル9銘柄から
高濃度の無機ヒ素が検出され、
「日常的に摂取すれば、
 発ガン性が高まる危険性がある」
として勧告を決めたそうですが、
日本の内閣府食品安全委員会は
「摂取するヒ素が
 1日の摂取許容量を
 超えることがあるかもしれないが、
 直ちに悪影響が引き起こす値ではない」
と所轄するホームページで発表しています。

しかし、3年程前に
カナダ政府も同様の勧告をしており、
すでにカナダでは
ヒジキの摂取を避けるように
行政指導を行っているという話から考えると、
日本でも早急に
きちんとした対応策を取る必要があると思います。

現在のところ、
なぜ日本産のヒジキにだけ
ヒ素が高濃度に含まれているのか、
はっきりした理由は分かっていませんが、
ヒジキを毎日のように食べたり、
健康食品のように
濃縮されたものを摂取することは、
納得の行く結論が出るまでは
避けられたほうが賢明でしょう。


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