虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第207回
代替医療とガン保険の意外な関係?

代替医療という名において
使われる健康食品や
治療などの価格が不当に高くなっている理由に、
生命保険などの
医療保険やガン保険の
診断一時金・入院給付金の問題があります。

どういうことかと言いますと、
患者さんが保険で
これぐらいもらえるからと、
販売する側や治療する側が
自分勝手に判断して、
高額な価格を付けていることが
往々にしてあるからです。

例えば、一般的なガン保険の場合、
ガンと診断されると
一時金として200万円ぐらいもらえますし、
入院給付金のほうも
1日1万円から2万円が支給されます。

敢えて言わせてもらうならば、
これらの金額を参考にして
価格が決められていることもあるわけです。

しかし、ガン保険に加入していない人や
入院日数が短い人の場合は、
お金より生命のほうが
大事であることが十分に分かっていても、
家族の生活を犠牲にしてでも、
どうしても
お金のやりくりがつかないことがあります。

「医は仁術だ」とよくいわれますが、
医師や看護士さんなど
直接患者さんに接する仕事だけでなく、
漢方薬や健康食品を販売されている方々も
そうした自覚を持つことは必要だと思います。
邱先生もよく書いておられますが、
お金を儲けることがいけないのではなく
卑しい発想による儲け方が駄目なのです。


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