虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第167回
「アッ、またやっちゃった!」

「あぁ、また赤くなっちゃった」
「朝、起きたら昨日より調子が悪い気がする」など、
ちょっとした体調の変化に一喜一優することが
症状悪化の原因になる場合があります。

そのような変化に対して
慌てたりイライラしたりすることで、
自分自身のストレスが高まり、
さらに症状が悪化したり
症状がぶり返したりすることは意外と多いものです。

こんな場合には、
このような不安を取り除いてあげることが
症状の改善や
健康の回復に非常に有効な場合があります。

日本人は世界一
薬や健康食品が好きな国民なのだそうですが、
場合によっては
薬や健康食品などに頼らなくても、
病気や症状を改善する方法はいくらでもあります。
いやむしろ、そういったものを使って
症状を誤魔化してはいけないケースさえあります。

例えば、睡眠不足や肉体疲労などの場合は、
第一に、眠る時間や身体を休める時間を作ることが肝心で、
それ以外に根本的な治療の方法はありません。
仮に、すこしはそれらの状態を補うことができても、
そのうちに肝臓や精神に
異常をきたすことは目に見えております。

ひとは病気になったり体調が悪くなったりするほど、
「魔法のくすり」を追い求めがちになるものですが、
『幸せの青い鳥』と同様
それは意外と
身近なところにあることが多いものです。

※現在のつらい症状を楽にしてあげる
  ということも、もちろん大切なことです。
  あまり症状がつらいと
  治療する意欲もなくなりますし、
  ストレスで治るものも
  治らなくなってしまうことさえあります。


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