虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第99回
イヤな夢を、見ていませんか?

肝に障害が起こったりすると、
その反応はまず
人間の感覚の中でも一番重要な
目の部分に現れることが多いものです。
具体的には、
目が疲れる・かすむ・ぼやける・
まぶしい・痛む・涙目・ドライアイ・白内障・
視力が低下するなどの症状が起こってきます。

さらに、このような状態が長く続けば、
筋肉や筋肉の一部である爪にも
いろいろな影響が現れてきたりします。
具体的に例を挙げれば、
左肩のコリ・足のこむら返り・
指の引きつり・顔面や瞼がピクピクする・
胃痙攣・過敏性大腸炎などの筋肉に関わる症状や、
爪がもろくなったり・薄くなって先が剥がれたり・
表面がデコボコしてくるなどの症状です。
これらは、中医学では、
肝血の不足や
肝の弱りに腎の弱りも加わった
肝腎不足といわれる状態が原因と考えられています。

また、精神的な症状としては、
イライラする・落ち着かない・ソワソワする・
攻撃的になる・怒りやすい・寝つきが悪くなる・
眠りが浅い・イヤな夢をよく見るなどの症状が現れます。
とくに、女性では、生理前に
ヒステリーや乳房が張って痛むなど
肝系に特有の症状が起こるひとが多く、
強い生理痛や
生理周期の不規則などの症状を伴ったりします。

※このタイプの女性は
  更年期の症状もいろいろと出やすく、
  とくに下半身は冷えて困るのに
  上半身はカーッと熱くなってのぼせたりする
  「ホットフラッシュ」とよばれる症状が目立つようです。


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