服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第756回
これぞ究極のTシャツです

Tシャツは何枚持っていますか。
たぶん数えきれないほど持っていることでしょう。
アンダー・ウェアによし、
アウター・ウェアによし、
ナイト・ウェアによし。
今や基本的な服のひとつで、
何枚あっても邪魔になりません。
着古して、いよいよ捨てる前には、
靴磨きにも雑巾にもなります。

さて、それほどに必要不可欠のTシャツですが、
ついに理想の逸品を発見しました。
それはシルクのTシャツ。
シルクのTシャツは、冬に温かく、夏に涼しく、
一年を通して快適なのです。
さらに加えて、素肌に心地良い。
シルクが肌を美しくするのは本当ではないか、
と思えてくるほどです。

でも、シルクのTシャツは
これまでもにも無かったわけではありません。
ただ、Tシャツという制約上
あまり高級糸が使えなかったのではないでしょうか。
なかには家庭洗濯には向かないシルクもありました。
さりとてTシャツを
毎回クリーニングに出すわけにもいきません。
仮にクリーニングに出したとしても
数回着るうちに、
型崩れしはじめるようなTシャツがあったのも事実です。

ところが今回入手した大江さんのTシャツは、
上質のヘビー・シルクが使われています。
洗濯ネットに入れてなら、
充分家庭洗濯にたえる。
乾きも早いし、型崩せず、シワにもなりにくい。
ついでに申上げると、
シルクのTシャツは綿よりもさらに小さく畳めます。
軽くて、邪魔にならず、
小旅行には必需品となってくれるでしょう。
旅先で、夜に手洗いをして、
ハンガーに吊るしておけば、
朝までに乾いているでしょう。

大江浩二さんは私の知人で、
京都の雲で丹後ちりめんを扱っていた織元で、
絹をなんとか今の時代に活かせないかと、
地道に研究を続けている人です。
黒無地の、フリーサイズの絹のTシャツ。
1枚18,000円というのは少し値が張りますが、
それだけのことはあります。
市販はされていませんが、
個人的に大江さんに(TEL:0772-46-4504)頼めば、
分けてもらうことが出来ます。


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