服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第725回
家庭内恋愛のすすめ

恋愛とは何か、考えたことがありますか。
恋愛、レンアイ、れんあい・・・。
実は私自身、よく分らないのです。
恋愛至上主義者でも、
恋愛研究家でもありません。
ただ人は愛なくては生きてはいけない動物である、
とは思います。

男のおしゃれの終着はダンディーでしょう。
ダンディーの終着は自己愛でしょう。
おそらくは完璧である自分に対する愛が
その原動力なのだと思います。
これは少し極端な例であるかも知れませんが、
おしゃれの裏側にも「愛」があるわけです。

おしゃれとは結局のところ、
美しい生活ではないでしょうか。
なにも服装やネクタイや靴だけの問題ではないのです。
いつも、多くの人から愛されている男は美しい。―
こう言っても過言ではないでしょう。

では、いったいどうすれば
いつも愛される男でいられるのか。
さあ、難しい問題ですね。
というよりも頭では分っているけれど、
なかなか実行ができない。
それは人を愛することです。
いつも自分の心のなかに「愛」があれば、
必ず人は愛してくれるものです。

身近な話をしましょう。
妻に愛を、恋人に愛を、母に愛を、父に愛を・・・。
そして必ず愛情表現をすること。
たとえば「あなたお茶がはいりましたよ」
<ウム、そうか>ではいけないのです。
<ああ、ありがとう>と言ってみましょう。
これも愛の表現なのです。
<ありがとう、優しいねえ>とか、
<ありがとう、キミはお茶の淹れ方がうまいね>
と言えればもっと良いでしょうが。

ぜひともおすすめしたいのは、
家庭内レンアイ
愛があるから一緒に居るんだよ、
という姿勢ではいけませんよ。
愛があるからつい言葉に出てしまう、
というほうを選択するべきです。

人を愛することが習慣になると、
必ず人から愛されるようになります。
するとダーク・スーツに
古典柄のネクタイを結んだだけでも
なぜか自信と落ち着きがある、
おしゃれな男に思えてくることでしょう。


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