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第374回
本物のスタウトを飲もう
ポーターの語源を知っていますか。
いや、その前にポーターについてお話しするべきでしょう。
ごく簡単に言えば「黒ビール」。
充分にローストした麦芽から作られて、
濃い褐色をしています。
もともとは“ポーターズ・エイル”とか
“ポーターズ・ビア”とか呼ばれて、
労働者の飲物とされたのです。
もっともこれは18世紀はじめの話ですよ。
では、エイルとビアはどう違うのか。
ホップを使わないのがエイルで、
ホップを使ったのがビア、との説がありますが、
詳しいことは知りません。
ところでこのポーターに似ているものに、
“スタウト”ｓｔｏｕｔがあります。
スタウトも黒ビールの一種で、
17世紀にすでに飲まれていますから、
ポーターよりも古いことになります。
それではポーターとスタウトとはどう違うのか。
どなたか分りやすく教えてくれませんか。
イギリスのパブでは
よく黒ビールが飲まれます。
ハーフ＆ハーフと言って、
黒ビールと通常のビールとを混ぜて
飲むこともありますよね。
イギリスのビールは一般に
日本と較べて温度が高い。
時に、ぬるいと感じるほど。
でもこれになれてしまうと、
その味が忘れられなくなってしまうものです。
「日本ではうまいスタウトが飲めなくてねぇ」
とイギリス通の方はおっしゃいます。
でも、もう大丈夫です。
やっと日本でも本格的なスタウトが飲めるようになりました。
キリンビールが新しく
「ラッテスタウト」を売出したからです。
なんでも醸造のときに
乳糖を使うところからの名前なのだそうです。
新しもの好きの私としては
早速、試飲をしてみました。
まず最初に感じるのは、いかにも香ばしいロースト香。
飲む前からすでにしてタマりません。
次に白い泡のキメ細やかさにも驚かされてしまう。
舌とノドにしっかりと
スタウトならではの大人の風味が感じられて、
ついもう一口欲しくなってしまいます。
ぜひこれはあまり冷やしすぎないように飲んで下さい。
http://www.kirin.co.jp/brands/lattestout/
でより詳しい情報を。
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