第330回
温故知新のお茶です
よもぎを知っていますか。
漢字で書くと、「蓬」となるのだそうです。
よもぎ餅のよもぎ。
あれはよもぎの若葉を選び取って、
細かく刻んで餅にまぜるとのこと。
また昔、もぐさというのがありましたね。
ツボの上に小さなピラミッドのように置いて火をつける。
あのもぐさの原料は
よもぎの葉の小さな裏毛を集めたものだということです。
さて、そのよもぎを買ったのです。
ある道の駅で
年老いたオバさんが売っていたのを見つけて。
ただビニール袋に入れて並べてある。
「これは何ですか」と問うと、
「よもぎじゃ」と素っ気ない。
さらに重ねて問うと、お茶にして飲んだり、
薬酒をつくったり、入浴剤にもなるという。
この間からしばらく続けて
「よもぎ茶」を飲んでいるのですが、卓効がありそうな。
いや、卓効はともかくちょっとクセになりそうな
独特の味と香りがあるのです。
「よもぎ茶」、私のやり方はこうです。
袋に入ったままでは扱いにくいので、
1回分づつ小分けにしました。
ティーバック用の小袋に入れたのです。
これを紅茶の空カンに入れています。
で、これを直火にかけるのです。
少し大き目の容器が良いでしょう。
水を入れ1袋おとし、湯を沸かす。
と、たちまちにしてハーブの香りが拡がりはじめる。
キッチン中が気持の良いハーブの香りに包まれてしまいます。
さて、味のほうですが、悪くない。
ホットでもアイスでもいける。
外出の際でもジャーに移して持って行きたくなるほどです。
食前、食中、食後にも良し。
かすかに薬草の味がするのですが、
これが忘れられなくなってしまうんですね。
とにかく今、私は「よもぎ茶」に夢中。
それにたった1袋入れただけなのに、よく出てくれる。
一日中の消費分が充分まかなえるほどです。
今度はぜひ、薬酒を作ってみたい。
それから入浴剤というのも試してみたい。
月並みですが、あらためて温故知新という言葉を
かみしめているところです。
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