服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第187回
友達をつくろう

友達のつくり方を知っていますか。
まず初対面で出会って名刺を交換する。
会話を交してから、もう少し親しくなろうとする。
この場合には、たぶんEメールということになるでしょう。
最近では名刺にEメール・アドレスを
電話番号に並べて書いてある場合もありますからね。
Eメールは相手が好きな時間に開ける点で、
電話よりもかなり進んだ通信手段でしょう。
Eメールの便利さは今さら言うまでもありません。

でも、私としてはあえてスロー・メールをおすすめします。
スロー・メールって知っていますか。
それはハガキ。切手代50円なりの投資です。
電話よりも進んでいるのがEメールなら、
電話よりも古い通信手段がハガキです。
なぜ、今の時代にハガキなのか。

スロー・メール「ハガキ」の良いところは、
ほとんど一方通行で、
返事をはじめから期待していないところです。
その日その時の印象というか、感想というか、
つぶやきを紙に書いたもの、といったところがあるからです。
もらったほうも手紙ほど負担ではない。
Eメールだったら、なんとなく返事しなくちゃ、
というところがありますよね。

ところがハガキはもともとオープンで、
もっと気楽な通信方法なのです。
返事は要りませんよ、という軽やかさがあります。
スロー・メールを見直してみませんか。

その時の感想、と割切るなら、
とくに文章などと構える必要はありません。
文字は読めればそれでよろしい。
下手なら下手ほど親しみが湧くでしょう。
「きのう教えてもらったレストラン、
明日行くことにしています。結果はいずれ報告します。」
大きな文字でたったこれだけ書いても良いのです。
手紙の作法なんて、気にする必要はありません。
肉筆のつぶやきであることが大切なのです。

少しはスロー・メールに興味を持って頂けたでしょうか。
実は私もハガキ派なのですが、
明日はその具体的な方法についてお話しましょう。


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2003年3月29日(土)

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