石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第59回
駐在員が北京語を話せないワケ

あなたは外国に行った場合、その国の言葉で話そうとする方ですか?
それとも日本語で押し通す方ですか?

私の場合、台湾に着きたての頃は
家の近所にあった日本資本の会話学校
(永漢日語ではありませんでした、邱さんスミマセン)に
週一回通っていましたが、授業料が高かったので、
途中で日本人の方が台湾で開業していた会話学校に乗り換えました。
今年になってとても熱心な先生に巡り合い、
現在は彼女と個人契約し、週二回会社に来てもらっています。

台湾に住んで4年も経つのに未だに北京語を習っているのは、
これまで副総経理のリチャード譚(タン)さんに頼ってしまい、
北京語を使わなくてもそれなりに用が足りていたため
上達が遅れたのと、現在は台湾資本の会社を経営しているので、
仕事で問題なく台湾の人々とコミュニケートするには
もっと語学力を洗練させないと問題だと感じているからです。

日本法人の駐在員として海外現法に赴くと、
台湾の場合特にどこの会社も歴史が長いため、
日本語を流暢に話せる台湾人のベテランのローカルスタッフがいて、
日常業務は彼らがすべて取り仕切ってくれています。
では駐在員は何をするかというと、
本社の意向に沿って
現地法人がきちっと動いているかコントロールしたり、
販社の場合は赴任地のマーケットや顧客の動向を本社に伝え、
現地法人としてどのように対応するか指導を仰ぐ、
といったことのようです。

社内コミュニケーションや顧客との対話も
すべてローカルスタッフが対応してくれるので、
北京語を話す必要がありません。
夜の接待も、日本人向け歓楽街である林森北路に行けば、
お店の女性も日本語でサービスしてくれるので
これまた使うチャンスなし。
もっとも、
「ローカルスタッフの翻訳の意味が
今一歩自分の言ったニュアンスと違うなぁ」、
と感じるような駐在員の方は積極的に語学も習得されています。
ここが、「赴任は一時的なものだから・・・」と思う方との
ターニングポイントではないでしょうか。


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2005年4月28日(木)

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