| 第56回中国語勉強法〜発音が違うと意味が全く違います
 あなたは外国語をマスターするのが得意ですか?って、そんな人滅多にいないですよね。
 私自身外国語を勉強するのにそれほどアレルギーはありませんでしたが、
 本人が好きなのとちゃんと通じるかどうかは別の話で、
 大学院生の時代短期留学したアメリカでは、
 ネイティブの英語に全くついていけず
 大変苦労した思い出があります。
 台湾がアメリカと比べてよかったのは、
 みなさんなんとか分かってくれようとするところで、
 下手糞な北京語を使っても、
 「
  國語講得很好  〜(あなたの北京語とっても上手ネー)」 と褒めてくれるので、ウソでもうれしく、
 またがんばろうという気になれるのでした。
 しかし、英語と中国語どちらが難しいかといえば、私には中国語の方が難しいような気がします。
 特に日本人にとって難しいのが四声で、
 ご存知の通り漢字には一つ一つイントネーションが決まっていて、
 発音の上がり下がりを間違えると
 全く違った字を示してしまうことになるのです。
 たとえば「マオ」。
 一声なら、「猫」。二声なら例えば「毛」、
 三声なら「卯」、四声なら「帽」とか。
 これが一文字だけならまだしも、
 文章になると上がったり下がったりが連綿と続くわけです。
 会話しているのにいちいち
 「え?これは上がるんだっけ下がるんだっけ」
 なんて考えていられないですから尚更やっかいです。
 少し溜めるような発音が必要な三声が一番難しく、
 私なぞはいまだにしょっちゅう間違いを指摘されています。
 台湾に来て四年あまりが過ぎ、相手が話している内容は聞いて大体分かるようになりました。
 何でそんなに歩みが鈍かったかというと、
 半分は副総経理の譚(たん)さんのせいだと思います。
 彼には悪いですが、
 日本語で用事を済ますことができると
 どうしても北京語を使う機会が少なくなってしまいます。
 英語の時もそうでしたが、外国語が本当に身に付くのは、
 仕事上の必然性、あるいは周りに日本語を話せる人がいなくて、
 何が何でもその国の言葉を
 使わざるを得ない状況に追い込まれたときのようですね。
 あとは動機が不純ですが、異性を口説きたい時でしょうかね。
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