至福の一皿を求めて おいしさの裏側にある話

第97回
イタリアワインの試飲会に潜入!

イタリアワインの試飲会に行って来ました。
メルシャンが今後輸入する予定の
イタリアワインと聞いては、行かないわけがありません。

これからはどんな傾向になるんだろう?
という興味と、そこから
日本のワイン業界の現場を少しでも見られれば……
という高い志で会場へ向かったのですが
入り口に近づくにつれ
ワインの香りが漂ってくるともう
ソワソワ、ウキウキ。

ちょうど、レストランのランチタイムが終わって
クローズタイムの時間帯だったので
会場内には
ソムリエ姿の人や、コックコートに上着をはおっている人
なども多くいました。

私はその中に混じって、神妙な面もちをキープして
いざ出陣、じゃなく試飲!
赤ワインは30種、白は14種、スプマンテは4種、
やっぱりお目当ては赤です。

まず、王道ですが
やっぱりとびきりおいしかったのは
フレスコバルディ社とアメリカのロバート・モンダヴィ社が
共同で造っている、トスカーナの
「LUCE 1999 Frescobaldi-R.Mondavi」。
ワイン・スペクテイター誌で93点を
獲得しているそうです。

この会社のカジュアルシリーズのワイン
「DANZANTE PRIMITIVO 2002」も個性的で
力強いワインでしたし
白では「POMINO BENEFIZIO 2000」も印象的。
イタリアで初めて
バリック(フランスのオーク樽)で
1年間熟成させた白ワインです 。

おもしろかったのは、プーリア州の赤ワイン。
プーリアは、イタリアをブーツの形にたとえるなら
“かかと”のあたり。
イタリアで最も
ワインの生産量が多い州ですけれども
そのほとんどがリーズナブルなテーブルワインで
同社ではプーリアのワインを
本格的に輸入するのは初めてだそうです。

しかしこれが、おいしくてちょっと驚き。
もちろんコストパフォーマンスもいいのです。
「ELFO 2002」「VALLE CUPA 2001」
は、どちらもApollonio社のI.G.T(典型的産地表示付きワイン)。
Apollonio社は、ワインのランキング本
『ヴィーニディタリア』最新版で
初登場ながら、
「今年度めざましく躍進した醸造会社」19社の中に
選ばれたカンティーナ。
この本によれば
プーリアのワインは、新しい醸造元の登場や
新しいワインの登場で質も進歩しているのだとか。
プーリア州、ちょっと注目です。


■メルシャン(株)
URL http://www.mercian.co.jp/

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2004年5月4日(火)

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