今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第141回
新しいネットワークで世界がつながる

私たちが生きるためには
社会と私たちを結ぶネットワークが必要です。
江戸時代など昔は「藩」や「村」は重要なものだったのでしょう。
時代ははるかに移った高度成長期では
血縁や地縁のネットワークは薄れて社縁が強くなりました。

会社員の主な経済的・社会的活動は職場を舞台にしていますから、
「職場の縁」と「取引先の縁」は貴重なものです。
しかし、いつのころからか、
以前は結婚の相手探しまでしてくれたこの強い社縁も
最低限の縁のみでよいと考える人が増えてきました。

一方、地理的な範囲でネットワークを考えると
高度成長期の日本人にとっては
地理的な拡大は多くの人にとっては国内でのことでした。
私たちの社会との関係はこれからはどうなるのでしょうか。

周りを見渡せば、
インターネットと物流の変化、自由貿易の進展などにより
世界の産業構造は変わりつつあるのは明白です。
国際資本は国境を越えて動いています。
国内での産業・雇用の変化のために人の移動が起こり
転職や起業が今後も増えることは充分想像できます。

新しいネットワークはどんなものなのでしょう。
従来のような国や企業への依存一辺倒ではなく、
個人的なパーソナリティによる人脈や縁故など
個人に帰属するものや自分で獲得するものの
重要性が増していくように思えます。

香港では「投資移民制度」の受け付けが、
2003年10月27日から始まっています。
安定雇用の時代から比べると日本も厳しい時代になりましたが、
住む国や仕事、ネットワークまでもが個人の力で変えていけます。

日本の変化だけではなく、アジアの人々のネットワークが
どう変わっていくのかも興味深いことです。
参考になることと言えば、やはり華人のネットワークでしょうか。
「ワールド・チャイニーズ・ビジネス・ネットワーク」という
シンガポール華人商工会議所により運営される
ホームページでは世界中の華人の商工会議所を結び
各地の華人ビジネスの橋渡しをしています。


参考:
「ワールド・チャイニーズ・ビジネス・ネットワーク」の
ホームページのアドレス
(http://wcbn.com.sg/)



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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