第139回
その企業の強みと弱みは・・・
人の碁をわきから見ていると、打っている人より八目先までも
先が読めるということから岡目八目という言葉があります。
時によっては外部にいる人のほうが、
当事者よりも情勢が客観的に判断できるのです。
企業投資という仕事は
自分では経営できませんから不自由です。
しかし、参入・撤退が簡単にできて経営の結果である配当を
いただけるのですからメリットは多くあるのです。
ただし、見る目が問われますし、それが全てです。
2003年10月22日はタイで工業団地を運営する
ヘマラート(HEMRAJ)社を訪ねました。
タイが東南アジアのデトロイトとして発展していくだろうと
考えたとき、同業他社と比較して
地味な企業に思えたのが訪問の理由です。
インタビューには
副社長と営業関係の女性3名で誠実に対応していただけました。
正確に情報交換できるようにとの配慮で
日本語の話せるアシスタントディレクターのラッダーさんに
逐次通訳してもらいました。
タイの工業団地には
自動車関連企業の入居が多く、この会社の工業団地には
GM・フォード・マツダ・オペルなどが入っています。
いろいろな国から進出していますが
多いのは日本企業で65%を占めます。
私はインタビューをする場合は
自社の強み・弱みをどう考えているのかを必ず聞きます。
その結果、私が感じたのは
「自社の工業団地の良い点を
うまくアピールできればさらに発展するのではないか」
ということでした。
競合する他社には、
それぞれに日本での募集をアシストする企業がついています。
ところが、ヘマラート社はタイの人の力で
発展させていく姿勢を貫いており
それが強みでも弱みでもあるように思います。
既に入居している企業からの口コミやBOI(投資委員会)、
JETROなどからの紹介などで誘致ができていますが
中小企業向け誘致などで自社の特色をうまく出せれば
入居企業もヘマラート社も発展を加速させることが
できるはずだと考えながら帰ってきました。
参考:
へマラート社(HEMRAJ)のホームページのアドレス
(http://www.hemaraj.com/)
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