第123回
フィリピンのジョリビーフーズ
マニラなどで一歩裏道に入ると
小さな子供がいっぱい遊んでいる光景に出会います。
経済成長率よりも人口増加率のほうが高いのではないでしょうか。
この国の町では、
マクドナルドよりも目に付くハンバーガーショップがあります。
ジョリビーというチェーン店です。
ジョリビーとは「愉快な蜜蜂」といった意味でしょう。
この国では食べるハンバーガー2個のうち1個は
ジョリビーのハンバーガーだといいます。
味はマクドナルドより甘く、
ジューシーでフィリピン人の味覚に合わせています。
ライスにハンバーグや春巻きがついた50ペソ(約100円)以下の
食事用セットなどもあり、
フィリピン人の好みをよく研究しています。
フィリピンではミリエンダと呼ぶおやつの時間があります。
ミリエンダには甘い味付けのハンバーガーが合い
食事にはライスのセットが合うのでしょうか。
この企業はハンバーガーチェーン以外にも
中華・ピザ・サンドイッチなどの
ファーストフードチェーンを持っています。
香港でも店舗を見かけたので調べてみると、
海外在住のフィリピン人が多い国や地域へ進出しています。
この企業の特徴は以下のようなものでしょうか。
・自己資本比率が比較的高く、FC展開もあるため、
国内消費が減退しても安定的な収益を生み出す。
・フィリピン人の食生活を理解した上で
セントラルキッチン化しており
ミンダナオ島やニュージーランドからの
食材一括購入など近代的な経営を行う。
この国の娯楽はまだまだ少なく、家族の娯楽やデートは
モールと呼ばれる大ショッピングセンターへ
行くことが多いです。
どのモールにも、必ず数件のジョリビーが入っています。
路地からわらわらと出てくるあの子供たちが
これから、どんどんあのハンバーガーを食べるのでしょうか。
現在この企業は株価18バーツ、PERは27倍程度です。
※2001年にこの会社を訪ねたときには広報担当のマネージャーが
日本のマクドナルドが上場するに際して
高値を付けたのを知っておられました。
理由を尋ねられましたが、私はうまく答えられませんでした。
●JOLLIBEE FOODS CORPORATION (JFC)のホームページ
(http://www.jollibee.com.ph)
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