第108回
ジャスミン米を輸入する中国
タイは世界一のお米の輸出国です。
以前、日本でお米が不作になったとき
タイから輸入したことがありました。
この時に輸入したお米は
残念ながら多くの日本人の口には合わなかったようですが、
タイのお米にもいろいろ種類があります。
「カオ・パット」というチャーハンのような食事には
ぱらぱらしたお米はよく合っておいしいです。
普通のお米の値段はスーパーで
1KGで15〜20バーツ(約45円〜60円)といったところでしょうか。
こちらでは食べ残した物は平気で捨てます。
衛生面での理由もあるでしょうがタイは食材の値段が安いのです。
もち米は普通のお米よりも
安いのも最初に知ったときはびっくりしました。
中国では量はまだ多くはないものの
お米をタイから輸入しており、輸入量は毎年増えています。
品質のよい高級品が輸出されています。
ジャスミンライスという名前はご存知でしょうか。
中国で好まれているのはこの種類のお米です。
タイの東北部で生産され
「カオ・ホン・マリ:香り米」とも呼ばれ、
ポップコーンのような香ばしい香りがあります。
タイでも輸出に回されることが多く
国際版のコシヒカリのようなものでしょうか。
ジャスミン米は
タイから中国へ輸出されるお米の9割以上を占めます。
通常のお米よりは3割以上高いキロ5元程度で販売されています。
1994年、ウタイプロデュース(Uthai Produce)が輸出を開始した
当時は、安いお米が中心でしたが、中国南部の都市を中心に
高くてもおいしいお米が売れることがわかり
ターゲットがはっきりしてきました。
タイ最大の多国籍企業のCP(チャロン・ポカパン)グループは
ブロイラーや飼料を中心に1970年代より中国に進出し
ブランド名はよく知られています。
ここも近年はジャスミンライスに力を入れており、
試食などのプロモーションを積極的にやっています。
高品質とブランド名、
このふたつが中国市場では大切なことのようです。
参考:チャルンポカパンフーズ(CPF)社のホームページのアドレス
(http://www.cpfoods.net/)
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