第94回
投資先と売買時期の分散について
アジア株の売買は海外への投資ですから危険なこともあります。
また、これから成長する企業に投資するのであれば
うまくいかない場合も当然あるでしょう。
私はそう考えるからこそ安全性は重視します。
具体的な対策は自分が決めた投資方針に沿った運用を
守ることと、調査をすることです。
そして投資方針には投資先企業の分散も含まれます。
具体的には、いくらのリターンが目標でしょう。
年に何%とか言ってもその通りになるものでもありません。
しかし、株価が買値の4倍や5倍をつけても
驚いて売り切らないような投資方法が可能であることを
お話ししましょう。
成長する国の企業に分散して投資をすることの目的は
安定して事業での利益を分配してもらうことです。
利益の源泉(もと)は事業の利益で、形は配当と株価です。
配当は5%以上が期待でき、長期の企業成長の結果
持株数も増え、株価も上がれば嬉しいことです。
短期の株価変動で一時的な利益が取れれば
それは本来の目的ではなく、臨時ボーナスのようなものです。
日本での株式投資は、成長株投資は望みにくく
株価の数割の上げ下げで売買することも少なくありません。
分散投資もミニ株を利用しなければ
多額の資金が必要で庶民には難しいのではないでしょうか。
アジア諸国での投資では、
単位株の金額は日本円で考えると数万円までと極めて安いので
投資先の企業の分散はやさしくできます。
また、売買も数回にも分けて行えます。
まだ市場が立ち上がったばかりとか拡大するところですから
売上高が10倍やそれ以上に増えていくことを期待して投資できます。
数割の株価上昇で行動することは多くはありません。
保守的な売買法では
株価が5割上がれば3分の1を売って原価を半値に下げたり、
そこから、また5割上げれば
また3分の1を売って原価をゼロにすることができます。
これは利益の確定の効果もありますが、
投資先を一定の数まで増やして収益を安定させることや
原価を下げることで心理的な圧迫感を避ける効果もあります。
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