今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第82回
中国の株式市場

本土の人が投資できる
中国の上場企業(A株)は1200社あまりです。
外国人が取引できる企業はまだ一割程度です。
楽しみなのはまだまだこれからでしょう。

この国の企業の上場はこんなものでは終わらないはずです。
そのうちには
例えば大連などにも証券取引所ができて
韓国や日本、ロシアなどと密接に関わる企業が
取引されるかもしれません。
今はまだ上場されていないような企業や
また、これから設立される企業の中にも
きっと宝物になる企業があると思います。

党や軍、省の力のバランスがあり単純には予測できかねるものの、
中国は大きな国ですから、
地域に合った形で発展していくのではないかと想像します。
米国は州によって商法が違います。
これが米国の企業の発展に寄与しているのですが、
同じようなことがこの国でもあるのではないかと思います。

今の所、株価は政策の影響を大きく受け、
国営企業は人事権を政府が握っている関係上
企業統治(コーポレートガバナンス)の
将来予測がしにくいなどの問題があります。
データを見て調査するだけでは不十分で
不確実なことが多いのがこの国の企業を見る際の難しさです。
現段階では他国の企業を吟味するような尺度からは離れて、
5年・10年後を想像する必要があるのでしょう。

この国の経済の変化にも注意を払う必要があります。
中国が国際貿易と商品相場に及ぼす影響は大きく
ポートフォリオ(保有金融資産の組み合わせ)の全てに
影響を与えます。
メタル・セメント・食品など
中国の消費量に応じて供給が逼迫するものがあります。
この国の動向を知らなければ
どこの国の企業についても正しい判断ができません。

中国元の切り上げも
単に「元を持っていれば得をする」という話ではなく
切り上げ後に世界がどのように変化するのかが問題です。
購買力の上がった本土の人々はもっと豊かになります。
その時を見据えて布石を打っている企業は
日本・台湾・韓国など、どの国にもあります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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