第74回
事業を見に行く
企業を調べるには実際に商品を見たり触ったり
サービスを利用してみるのはよい方法です。
同業他社も覗いてそこの従業員にヒアリングまでかけると
該当する企業の強みと弱みがよくわかります。
経営者に会うのは一見良い方法に見えますが、
会うことも成果を上げることも結構難しいです。
経営者は賢い人である場合が多いので
入念な準備もせずに訪ねても、経営者の器を測りきれません。
悪い話が出るはずもなく、「立派な人だった」と感心して
帰ってくるのが関の山です。
それよりも
お店や商品・顧客や従業員を見ることが大切です。
また、工場などを見るのも参考になりますが
最近はホームページの中に工場見学ツアーがある場合もあります。
マリオット・ロイヤル・ガーデン・バンコックは
ロイヤル・ガーデン・リゾート(RGR)社によって経営され
バンコックのチャオプラヤ河沿いにあります。
ホアヒンやプーケットが主戦場なのですが、
手近なこのホテルへの訪問を例にとってお話します。
高架電車(BTS)のタクシン駅を降りて
船着場で待つとマリオットと書かれたかわいい船がやってきます。
この船に揺られて15分もするとホテルに到着します。
そこは静かで広い場所で
欧米の年配者がゆっくりプールの横に寝そべっているほかは
給仕するウエィトレスが待機しているだけで
時間が止まったような空間です。
フロントでパンフレットを貰い、案内係や従業員と
多少の立ち話をします。
訪問した日は、貴金属に関する国際的な会議があったようでした。
世界中から人が集まって、ゆっくり会議をするのには
バンコックはまずまず便利な場所なのです。
空室を最小限に押さえて
お客様に利用してもらうためには
このホテルの提携先のマリオットのように
世界に張りめぐらされた営業網が大切と思います。
ニューヨークや欧州からマリオットを通じて
すぐ会議場や部屋の予約ができる力は魅力です。
今は順調そうに見えますが、この会社は発展するのでしょうか。
発展する業界にある企業でも
他社に勝てる強みを持つ企業しか成長しないのが
普通になりました。
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