今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第73回
外国人相手のビジネス

旅行業界は
他社の参入が激しく利幅も薄いことは
邱永漢氏が著作の中で指摘されている通りです。

また外国人相手のリゾートホテルというのは
ビジネスになるとも述べておられます。
地球が狭くなる中で
外国人相手のビジネスはおもしろくなりそうです。

タイの外国人向け病院が、
先進国の人から考えると安いという話は以前に述べました。
人件費や土地代などが安いのですから理屈は通ります。
公立病院に保険なしでかかっても
日本で保険診療の自己負担金を払う程度のお金で済み、
さらに日本で保険の申請をして還付を受けることも可能です。

外国人を集客する方法では値段を先進国並にするかわりに、
先進国の何倍ものサービスを提供するというやり方もあります。
これは法人需要(会社持ち)で
精一杯贅沢をしたいという個人のニーズに合います。
よって高級病院の人間ドックは
下にも置かぬ扱いをする代わり、
先進国の企業の福利厚生費並に合わせても
大丈夫ということになります。

ホテルについて考えてもお客さんのひとりに
従業員がひとりやふたりが専属でサービスしても
充分に利益が出てしまいます。
高級ホテルに外国人が1泊すれば
従業員の月給ひとりぶんくらい出てしまうのですから
それはそれは気持ちの良いサービスが受けられます。

そこで、これはよい事業だと考えて
シンガポールや米国の企業が立地のよい東南アジアのホテルを
買収する機会を狙っています。

タイのメインボードでは10社が上場していますが
マリオットホテルと提携して積極的な展開をしている
ロイヤル・ガーデン・リゾート(RGR)社を
紹介しておきましょう。
ホームページは楽しくご覧になれると思います。

タイ以外の国のホテルも魅力的なのですが
フィリピン・インドネシアなどは
残念ながら魅力的な上場企業は多くありません。
国内情勢が落ち着いた後には
魅力的なロケーションになると思うのですが。


●ホームページ
ロイヤル・ガーデン・リゾート社
(http://www.royal-garden.com/)



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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