第61回
いざ海外へ
時に読者のかたからメールをいただきます。
「今からバンコックへ向かいます」とかお伝えいただくと
無事に旅行を済まされるようにと祈るような
気分になります。
アジアをご自分の活動のフィールドにしようと思い立たれて
ご連絡をいただくのですから
やはり応援したいという気持ちになります。
私は人の立場やご経験、考え方はいろいろで、
誰にでも共通する資産運用の方法は
ないと思っています。
例えば私の姉が外国株への投資を始めるならば
知っている限りのことは伝えるでしょうが、
無理になにかを勧める必要はもとよりありません。
自分が良いと思うことでなければ
努力をすることはできませんし、
努力をしても報われないこともあるのが世の中です。
それでも自分で目標を決めて、
努力をしなければ変化には対応できません。
私は、いつまでもなんとかなると我慢しているうちに
水が煮え湯になってしまう鍋のなかにいて
「ゆでガエル」になるのは嫌だと思います。
それでも、前後のみさかいもなく飛んでしまえば
「干しガエル」、
事前の準備もせずに飛んでしまえば
「事故ガエル」になってしまうだろうと思います。
海外への投資を始められる方には
是非とも成功していただきたいと願います。
誰でも知らない世界に向かうのは不安です。
ひとりで、空港のゲートを出てからは
まったく緊張の連続になるでしょう。
でも、やはり緊張して行っていただきたいと思うのです。
「なんとかなる」という楽天的な性格は
生きるうえではプラスでしょうが、
努力が不要というわけではありません。
危険な目に会うことはめったにないのですが
これも無防備な人には当てはまりません。
パスポートのコピーを取って別のかばんに持参したり、
複数の国際キャッシュカードを保管場所を分けて持ったり
事前にご自分の行動予定の経路を地図でなぞったり
そういう細かい準備はとても重要だと思います。
周到に準備をして、従来の価値観を捨てたうえで
新しい世界を見てみましょう。
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