第60回
香港・シンガポールの証券会社
アジアではどこの国でも
日本人個人が証券口座を持てるかというと、
持てる国と持てない国(実質持てない国)があります。
持てない例では、中国本土や台湾・インドなどが上げられます。
持てない、または条件が厳しくて実質的に持てません。
香港、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシアなどは
大丈夫ですし、インドネシアや韓国でも開設できるそうです。
ベトナムも事務が複雑ですが個人が開設できます。
ただし、口座だけ各国にたくさん作っても
パスワードも覚えきれずに困ってしまいます。
現地情報の提供力は、
やはり現地の証券会社が一番優れていると思いますが、
ひとつの証券口座で各国に投資できれば便利です。
そういう意味では香港およびシンガポールの証券会社は
多くの国の株式を扱っている証券会社があり便利そうです。
香港やシンガポールの良い点は他にもあります。
それは、外国のお金の出入りが
まったく自由であるということです。
一般に、外国からの株式投資は多くの国が歓迎しており
送金したお金は、ちゃんと日本へ戻せることになっています。
しかし、なんらかの外貨規制がある国では
本当に日本から送金したという証明を
求められたりする可能性がないともいえません。
その点、香港とシンガポールはまったく出入り自由です。
デメリットを整理しておきます。
1.情報提供力は、一般に現地の証券会社より劣る。
2.手数料は若干高くなる場合がある。
3.保護預かり手数料が発生する場合がある。
●香港とシンガポールでは
以下の証券会社を参考に挙げておきます。
私はBOOM.COMには訪問したことがないことを付記しておきます。
(香港)
BOOM.COM (http://baby.boom.com.hk/)
Australia and New Zealand Banking Group Limited (ANZ)や
シンガポールの Oversea-Chinese Banking Corporation (OCBC)の
資本系列です。
香港島側のCauseway bayより東の太古駅近く
(Quarry Bay、King's Road)にフィスがあります。
(シンガポール)
Phillip's Online (http://www.poems.com.sg/)
マレーシアやタイなど他国にも証券会社を持っています。
ラッフルズシティから近いところに会社はあります。
●郵送による口座開設では、通常はパスポートの認証
(パスポート持参人が本人であることを公的に証明する書類)が
必要となる場合が多いです。下記を参考に挙げておきます。
パスポート認証機関
(行政書士法第1条の2」に基づく事実証明業務)
日本行政書士連合会(http://www.gyosei.or.jp/)
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