第29回
タイの宝石輸出会社
タイの輸出産業と言えば
電子・電気製品などが多いのですが
普通は何を連想するでしょうか?
お米とかパイナップルの輸出も多いですし、
水産物加工も多いです。
それ以外に思い浮かぶものでは、
宝石加工があります。
ルビーなどは輸入して加工していますが、
周りのカンボジアやミャンマーではいろいろな原石が取れます。
そして、タイの人たちのデザイン力はなかなかのものです。
宝飾品業界は、小規模な企業が多いのですが、
メインボードに上場している会社は2社あります。
プランダ・ジュエリー(PRANDA)と
サワン・エクスポート(SAWANG)です。
プランダ・ジュエリーは宝飾品製造・販売最大手です。
と言っても売上高は25億3,000万バーツ。
日本の企業と比べてはいけません。
売り上げの8割、約20億バーツを輸出で稼いでいます。
2002年9月には債務借り換えを実施して、
財務内容が大幅に改善しましたが、
財務的な甘さがあった会社であることは
事実として覚えておく必要があります。
中国新工場の操業を2003年のうちに開始するとともに
タイ東北部ナコンラチャシマ工場とベトナム工場を増築しています。
中国では2003年1月、
「ESSE」のブランド名で銀製アクセサリーの販売を開始しました。
新ブランドの2、3種類を開発、インド事業にも参入する予定です。
プランダ・ジュエリーは自己資本比率51%、
総資産利益率(ROA)22.86%です。
株価収益率(PER)3倍前後、株価純資産比率0.7倍前後で
株価5.2バーツ付近です。
サワン・エクスポートは自己資本比率は92%もあり、
総資産利益率(ROA)6.5%で堅実な経営をしています。
株価収益率(PER)12倍前後、株価純資産比率0.5倍前後で
株価16バーツ付近です。
固い会社のようなのですが、
株主構成を見ると同族が多くの株式を持っています。
(データは2003年5月21日TISCO証券より入手)
●プランダ・ジュエリーのホームページ
(http://www.pranda.co.th)
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