今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第17回
売買回転率を見る

株価は買いたい人と売りたい人とで
値段を決めるのですから
株価が上がるのか下がるのかを見極めることは
やさしいことではありません。

長期的には、成長していく会社に投資をすれば良いのですが、
安い値段で買うに越したことはありませんし、
あまりに高い値段がついたら
一度手放すことを検討する必要もあるでしょう。

安くなっているかどうかを見るときの尺度は
株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)が
よく知られています。
それ以外に、多くの参加者がいて賑わっているか
閑散としているかを測る物差しとして
売買回転率も参考になります。

これは、株式が1年間で何回転売買されたかを表し
例えば100%なら
「全部の株が1年で1回売買されたに等しい」と
いうことになります。

(計算式)
売買回転率=(期間)売買高/(期間)平均上場株式数×100

この数字は、国を比較するよりもそれぞれの国に着目して
経年変化を見るほうが役に立つようです。


●アジア諸国の市場の売買回転率

  2002年 2001年 2000年 1999年
オーストラリア 76.2% 67.2% 57.4% 52.2%
コロンボ 16.6% 12.1% 9.9% 8.4%
香港 39.7% 43.9% 60.9% 50.6%
インドネシア 41.6% 39.0% 37.2% 41.8%
韓国 254.4% 218.7% 243.0% 344.9%
マレーシア 24.9% 19.0% 33.4% 34.3%
ニュージーランド 37.3% 47.6% 49.3% 45.6%
フィリピン 13.6% 12.0% 22.9% 44.5%
シンガポール 53.8% 58.7% 58.5% 75.1%
台湾 217.4% 206.8% 259.3% 288.6%
タイ 90.4% 91.4% 54.5% 78.1%
東京 67.9% 60.0% 58.8% 49.4%
 (出所:World Federation of Exchanges)


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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