中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3501
■チャントさんからのQ(質問):米国と中国を中心とするアジアの今後は
(4
0代 男性)

先生の見解を伺いたいと思います。
米国の国債の担い手は米国に対して貿易黒字となっている
中国、韓国、日本となっています。
米国内の消費者がそれらの国の製品を
購入していることでもあります。

とはいえ、米国製品やサービスに魅力がないわけでもなく
航空機、パソコン、携帯電話など
世界に提供している優れたものが存在します。
それが中国にはありません。
あるのは先端製品ではないものがほとんど。

かつて英国から米国に勢力転換が行われたことが、
米国とアジアの間ではないと思います。
その理由は国全体の起業家精神の大きさが
優れた米国企業は優位だと考えるからです。
そして中国の企業は端的に言えば
お金儲け精神が起業家精神よりも強いと考えるからです。
国家理念、企業理念と言ってもいいと思います。

今後中国がさらに経済成長しGDPが米国を抜くとか、
株式市場の時価総額が米国を抜くことが
そのまま世界経済における
立ち位置が頂点になると先生はお考えですか。


■QさんからのA(答え)

昔々、7つの海を支配していたのはイギリスでした。
その中心地はロンドンだったんです。
それが第二次大戦を通して、
ロンドンからニューヨークに移る
ということが起ったんですけど、
それはあなたがおっしゃるようなことではなくて、
1つの大きな流れであって、
その流れがそういった方向へ動いていくんです。

今はアメリカがかつてのロンドンのような位置に居て、
恐らく中国の方向へ動いているのでしょう。
それを、飛行機がどうした携帯がどうしたなんて
屁理屈を並べている暇があったら、
そういう動きの中で自分の金儲けはどうしたらいいか
考えたらどうでしょうか。


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2012年4月1日(日)

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