中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3366回
■ティベリウスさんからのQ(質問):美術品や美術館について
(50代 女性)

Q先生の「不動産は一番」というお言葉を
改めて拝見し、わが身に照らして
考え直している次第です。

先生はこれまでにも
美術品(アート)について
コメントをされていましたが、
その経済価値については
消極なご意見のように感じました。

近時、国内・海外にいろいろな美術館ができ、
経済的に成功した人の作る個人美術館を見ると、
すごいなと感じます。
とてもまねのできることではなく、
まねをしようとも考えていませんが、
Q先生は、美術品(アート)や、美術館について、
どのように考えておりますか?

ご意見をいただけると光栄です。


■QさんからのA(答え)

ご質問を見ていますと、
私が昔どんなことをやったかあまりご存知ないようです。
私は高度経済成長期に
絵描きさんを援助するために
美術雑誌をやったこともあります。
その後、日本で有名になった絵描きさんも居れば、
雑誌の表紙を書いてもらった一流の画家の絵は
ほとんど私のところにございます。
美術館を開くほどたくさんはありませんけれども、
生活に困ったら売れる美術品はかなり持っております。
その頃100万円もしなかったものが、
今は1億円にもなっていますから。

デパートで絵の展覧会に行くと、
昔は画家の紹介はしていても、
値段が書いてありませんでした。
コレクターでこの絵は幾らに売れるだろうと
考えない人はないと思いますので、
絵にちゃんと値段をつけなさいと言って
デパートに値札をつけさせたのは私です。
今ではそれが常識になっています。

経済発展と美術品と骨董品の値段とは
密接につながりがありますので、
経済が発展すれば美術品の市場も成長します。


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2011年11月18日(金)

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