中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3316回
■MEさんからのQ(質問):「商売をやるなら中国で」の真意は?
(60代 男性)

先生はいつも
「商売をやるなら中国で」と
アドバイスされておられます。
釣りをするなら魚のいるところで、
ということなのでしょうが、先生はかつて、
米国植民地論を唱える左翼が棲息できる日本は
自由の国だと「日本天国論」で書いておられました。

一方、新幹線事故が起こると
車両を埋めたり掘り返したり報道規制をする中国は
とても自由な国とは言えません。
釣れるからといってそんな国で商売したくないよ、
というのも自然の情です。

先生がそういう国での商売を
アドバイスされるのは、
いずれ中国にも自由が来ると
お考えだからなのでしょうか?
これから儲けられるのは中国しかないのだから
仕方がない、というお考えからなのでしょうか?


■QさんからのA(答え)

中国で商売をやった方が良いというのは
別に将来中国が理想的な国になるから
ということではありません。
お金の儲かるチャンスがあるかどうか
というだけのことであります。
金儲けというのは
パイが段々縮まっていくところでやると
分け前が少ないんですけれども、
パイが年々大きくなるところなら、
下手くそでも少しは貰い分があると思いませんか。

かつて日本の経済がどんどん発展している時は
日本で商売をやれば上手くいったし、
その後に台湾と韓国で商売をやった人は
世界でも負けないくらいの金持ちになっています。
それと同じことがこの次は中国で起るし、
中国の次にはまだ新興国がいくつもありますから、
チャンスがまだまだあると思うんです。

それを人によっては、中国なんか飛び越えて
その次のところに行った方がいいんじゃないかと
考える人もいるようですが、
そういう人は夢を見るだけで、
着実に次の一歩を踏み出る人でないことが多いようです。


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2011年9月29日(木)

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