第3310回
■laomaoさんからのＱ（質問）：やはり円は信用されている？
（50代　女性）

Q様、いつもご教示ありがとうございます。
お蔭様でリーマンの大暴落にも
株は下がるものという経験をして
放っておいたら倍になっていたので、
半分売るという教えを実践することができました。

円高が続いております。
円安の方が国益になると思っておりましたが、
調べてみると日本の輸出依存度は
15パーセントくらいです。

先進国は軒並み惨憺たる経済状況ですから、
消去法で円が買われるのは
やはり円は信用されていると考えると
円高の方が良いように思います。
この見方は間違っているでしょうか？

■ＱさんからのＡ（答え）

昔、物を買うときは、
金とか金貨を持っていって支払をしていました。
でなければ、物と物を交換する歴史の方が
ずっと長いんです。
最近になってから「為替」という制度ができ、
支払いを世界の通貨のドルでやるというのは、
まだ精々１世紀も経っていないんです。
その不都合が、これからどんどん出てきます。
円高がどうだとかいうあなたの感想は
そのほんの一部分にぶっつかっただけのことにすぎません。

今実際に起っていることは、
円高というよりはドル安でしょう。
ドルが安くなったために、
ドルを持っている人がどこへ逃げるかというので、
とりあえず逃げ先の１つになっているということです。
そういうお金の動きは、
貿易の為に支払うお金よりもずっと大きいので
不都合なことが、次々と起こってくるんです。
その問題をあなたのように
簡単に片づけることは私にはとても出来ません。