中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3299回
■常々坐高鉄さんからのQ(質問):亨泰の本業について
(20代 男性)

いつも楽しく拝見させていただいております。
小生、上海在住のものですが、
最近の長江流域の干ばつや洪水による
食品価格の急騰と、自分の業務上での苦労から
まだまだ中国では高度な流通網が不足していると
痛感しております。

既に上流から下流へ
サプライチェーンを築いている亨泰が
今後、食品販売で競争力を持つだろうことは
Q様の仰るとおりと先見の明に尊敬しておりますが、
そのサプライチェーンが
食品用のコールドチェーン(低温流通)として
完成されているのか一抹の不安を持っております。

最近もしQの情報では、上流の投資(農業への進出)
を重点的に取り上げられておりますが、
本業の流通網への投資状況について
ご教授いただけませんでしょうか?

自分の無知と調査力の不足を置いての質問は
大変恐縮ながら、ご高説承りたく、
お願い申し上げます。


■QさんからのA(答え)

亨泰の会社は、あなたのおっしゃるように
上流にいる会社が下流に手を出したんじゃなくて、
逆に、食糧を売る下流の仕事をやっている企業が、
売っているものを作るという上流の事業に
手を出しているわけです。
従って、つくったものを売る心配はないわけですから、
その逆よりも、うんと楽だと思います。

ただ、野菜をつくるのは工業と違って
今日仕入れたものが明日にも製品になるんじゃなくて、
時間をかけてやらなきゃいけないし、
天候にも大きく左右されますので、
難しい問題をたくさん抱えていると思います。

これから食糧は不足する方向にありますので、
やっていることは間違いがないと見ていますが、
業績として現れるのに時間がかかります。
1年ですむこともあれば
3年かかることもあるという覚悟が必要です。

株をやる人はせっかちで、明日にも上がらないと
苛々する人にはあまりおすすめできません。
長期戦に耐えられる人ならば
株価が下がったらナンピンをして、
高くなったら少し売って自分の持株のコストを
安くするということを繰り返すことになります。
先ずご自分の性格を勉強してから
銘柄選びをして下さい。


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2011年9月12日(月)

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