中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3280回
■中国株初心者さんからのQ(質問):今後の米ドルペッグ制と直通者の行方は(60代 男性)

Q先生にズバリ質問します。
香港ドル、米ドルのペッグ制、
そして、いわゆる直通車の行方について
お教えください。

我々、香港株投資家は円高になる都度、
為替損が出ます。
いくら元資産への投資なので・・・とか、
円換算で損得を考えてはダメ・・・
と言われても現実は、
「株価はドル安に比例して騰がらず」であり、
「遣う時はやはり円」なのです。

今後、ペッグ制はどうなるでしょうか?
また、直通車解禁の可能性についてもお尋ねします。


■QさんからのA(答え)

今の世界の貨幣制度は、金本位制をやめて
アメリカのドルが世界の通貨として
通用するようになってから
国際貿易の決済をするために採用されたのです。
その中でペッグ制というのは、例えば
米ドルに釘付けにした貨幣制度でありまして、
そうすることによって安定が得られるということもあれば、
逆に矛盾が生じるということもあります。

香港ドルの場合は、米ドルと結びついていて、
今のところ人民元は不利な方向に動いております。
ただし、私たちが買っている株は
香港ドル建てになってはいても
実際は中国大陸の株が大半ですから、
その辺のところは微妙な位置にあります。

これをいちいち円に直して、
今自分の持っているお金はいくらだという計算をすると、
1つか2つの株しか持っていない人はいいんですけれども、
たくさん持っている人は、
自分の持っている株の時価を計算し終わったら
もう翌日の相場が始まっているんじゃないでしょうか。
人生他にやる仕事は一杯あるのに
頭がおかしくなりますから、
そんな心配をする人は香港株をおやりにならない方が
いいんじゃないでしょうか。


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2011年8月24日(水)

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