第3263回 ■浮葉雷蔵さんからのQ(質問):中国のバブル崩壊について
先生のこのコーナーは毎日楽しく拝読いたしております。 中国株を少なからず保有していますので、 大いに参考にさせて頂いております。
さて、最近先生は中国のバブル崩壊に 警鐘を鳴らしておられますが、 実際に起きたとき、特に株式市場に 中・長期でみてどの程度の被害がありそうでしょうか。
どうも「若気の至り」程度の軽傷では済みそうにありませんが、 かといって中国はまだ発展の真っ最中ですから 日本の20年前のバブル崩壊とは様相が異なるのでは とも思っています。 先生のお見通しを頂ければ幸いです。
■QさんからのA(答え)
かつて日本でバブルが崩壊したような 客観的情勢の中に今の中国はおります。 輸出がどんどん増えて外貨が貯まって、 その外貨を裏付けに人民元をどんどん刷りましたので、 国内が過剰流動性でアップアップという状態です。
ですから、日本と似たようなことが 起る可能性があるんですけど、 日本と違うところは、日本はすでに国内の需要が いっぱいになっているところで起っているのに対して、 中国はこれから人手不足になって 毎年20%ずつ賃上げが続くところでそれが起っております。、 ですから、国内需要は減らないんですね。 国内の消費が輸出のうまくいかない分を カバーするという可能性がありますので、 不動産はかなりの影響を受けるけど、 消費そのものはそんなに影響を受けないと私は見ています。
政府自身も物凄く神経質になっていますので、 ご覧のように、今年だけで3回も利息を上げたりしています。、 ですから自分だけうまく逃げきろうと考えるより、 津波にさらわれない準備だけでもしておいたら いかがでしょうか。
2011年8月7日(日)
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