第3225回
■S.NさんからのＱ（質問）：唯一無二のQさん節

先生の著作を毎日拝読致しております。

残念ながら私は、まだ先生の作品と出会いましてから
半年ほどですので、
先生のお金儲けの神様と言われていた時代を知りません。
しかし先生の過去の作品を読むと、
その多岐に渡る洞察力の鋭さに感服致しております。

先生は仕事の量を減らす方向に向かわれているのかもしれませんが、
メディアに出ている経済評論家という肩書きの
パフォーマー的な人や心理学者だとかスピリチュアルな人など、
あまりピンと来る方がいません。

唯一無二の切り口で展開される邱永漢先生のお言葉が、
このもしＱだけでなく、
もっと広く発信されることを願っておりますが
いかがでしょうが？

■ＱさんからのＡ（答え）

物書きというのは、俳優さんもそうですけど、
その人の年齢と生きた時代と関係があるんです。
時代が変われば、
そういう人たちは自然に押し出されてしまうわけです。
50歳になっても相撲を取っている人は居ないのと同じで、
我々の時代はもう過ぎたんです。

過ぎた連中の頭から見ると、
世の中はおかしく見えるに決まっています。
5000年前のエジプトの石碑を発掘したイギリスの学者が
それを解読したら「いまどきの若い者はしょうがない」
と書いてあったそうです。
ですから、我々が第一線に立って話をすれば
同じことをいうだけです。

そんなことよりも、過去において私が書いた本だって
500冊もあるんですから、読めばどの程度役に立つか
またどのくらい間違っているかが
ハッキリしていんじゃないでしょうか。
それだけでも時間つぶしになると思いますが。