中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3208回
■Y.TさんからのQ(質問):活字業界の今後は

いつもコラム楽しく拝読しています。

Qさんもご存じだと思いますが、この出版不況の中、
紙媒体から電子出版やインターネット業界等への変遷もあり
活字を見る機会は逆に増えているという調査結果もあるほどです。

ライター業界も不況の中で何とかやっていけておりますが、
先生から見た活字業界の今後の見通しについてお聞きしたいです。

これからも益々のご活躍をお祈りしております。


■QさんからのA(答え)

私の年代の人は
なんかは活字に慣れて大人になりましたから、
同じ読む場合でもパソコンで出てくる字を読むのとは
違う読み方をしています。
どこが違うかと言いますと、パソコンの場合は
例えば自分が何か思ったことがあっても
書き込むところがないんですが、
紙だったらそこへ書き込むこともできれば
自分が考えたことを反芻する余裕があります。

それに対して画面だと、テレビの場合がそうですけど
次のことを考える前に画面が変わってしまうので、
元々知恵が足りないのにもっと知恵を使わないことになると
痛感させられます。

ですから、この調子で活字が減れば
出版業界は10分の1のスケールに減るだろうと見ておりますが
そこまで減ったらそれからは減らなくなって、
今度はやっぱり活字になっていないと気が済まない人が
活字で読むと言うことで定着するんじゃないでしょうか。
丁度これだけニュースを伝える手段がいろいろ出来ても
新聞がなくならないのと同じ動きです。





←前回記事へ

2011年6月13日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ