中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3186回
■Q先生の一ファンさんからのQ(質問):中国経済成長の道筋は…

Q先生お元気そうで何よりです。

いよいよ、中国経済もバブル発生ーインフレー不良債権の増大ーバブルが弾ける
という高度成長経済が辿らざるを得ない道筋が見えてきました。

「チャイナモデル」の成功と持て囃されて、褒め殺しに遭い、
破綻の憂き目をみる事を中共中央は予想が出来なかったのでしょうか。
日本、アメリカ、アメリカに賭けた欧州が経済危機で苦しんでいるのが、
皆不動産バブルが原因である事が判っていながら、
共産党幹部連中の資産の大部分が
やはり不動産の高騰によるものである為、
有効な手を打てずにずるずると今日まで来てしまいました。
もはや日本や欧米諸国を云々言える立場にはありません。

Q先生の御蔭で些か、
いやそれ以上に資産を増やす事ができ、大変有難く思っています。
後は、何時全面撤退するかの「素敵なタイミング」の判断が問題です。
Q先生に最後のアドバイスを頂ければ幸いなのですが。

今後は、日本再建株に注力します。
勿論、外国の成長株探しも止めるわけではありませんが。

どうぞ、お体お大切になさって、長生きなさる様お祈りしております。


■QさんからのA(答え)

中国も日本が辿ったと同じコースを辿っておりますので、
かつて日本に起ったようなことが中国でも起る可能性があると
私は思っております。
しかし、中国の政府もそれを防ごうと思って必死でやることに
間違いないはありません。
今までのところ人民元を引き上げることよりも
金利を上げたり、預金準備率を上げたりすることで
ブレーキをかけていますが、
それも段々効かなくなったので、最近は成長率を下げることと、
もう1つは人民元の引き上げに
スピードをかけるところまで来ております。

但しそれで問題が片付くわけではございませんので、
どこかで頭をぶっつける可能性もあります。
但し、それがいつ起るかというのは分かりませんし、
そういうことがあっても中国投資をやめた
というわけにはいきません。
どうやれば損害が少なくて済むかを頭に入れて
将棋の駒を動かすのが投資です。





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2011年5月22日(日)

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