第3132回
■カンさんからのＱ（質問）：日本の食品会社にもチャンスが？

先日の東京邱友会に出席した者です。
恵比寿のあのお店には初めて行きましたが、
大変おいしく楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ありがとうございます。

まだ中国株を購入したことはありませんが、
そろそろ購入してみようか、と考えております。
成長株理論からの株購入は分かりやすく、
そこから購入していこうと考えております。
その発想で考えていくと、何も中国株に限定することはなく、
中国市場を視野に入れている日本株も注目していいのではないか、
という思いに囚われてきています。
数年後、中国は食料を輸入に頼るようになる、という予測で行くと、
日本の食品会社にもかなりのチャンスがあるのではないか、
という気がしています。
日本でＴＰＰ導入に主に反対している業界は農業ですが、
その農業の実力は、世界的に見て高いという話も聞いています。
日本の農業が中国に貢献できる力と言うのは、思ったよりも高く、
そうであるならば、
日本株も視野に入れて考えることも重要なのではないか、
と考えている始末です。
まあ、中国の企業が
中国人にはずっと受け入れやすい面があるでしょうから、
大きく躍進する中国市場で中国株を購入した方が
シンプルなのでしょうが。
どうでしょうか？よろしくお願いいたします。

■ＱさんからのＡ（答え）

株についてあまり馴れておられないように見受けられます。

株は経済が成長過程にあるところでないと
なかなか上がらないものです。
それに、日本には食品株はありますが、
農業に従事している会社はありません。
日本の農業技術は進んでいますが、
戦後、土地の再分配をする過程で法人の進出を禁止したので、
こんなに遊休地がふえてしまったのです。
いまはそれを改める過程にありますが、
土地を零細化してしまったので、革命でも起らない限り、
日本で大規模農業がはじまる可能性はありません。
日本の社会がどういう仕組みになっているのかもご存知ないので、
とてもびっくりしています。