中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3085回
■桃源郷さんからのQ(質問):中国バブルと日本バブルの違い

中国の輸出黒字が増大して外貨準備が山積していくと
今にバブルにつながるとのお話をいただきましたが、
このとき中国でおこることは
嘗ての日本でおきたバブルと同じようになるのでしょうか?
気になるのは、現在の中国はドルペッグの固定相場制で、
日本は変動相場制をとっているという点で異なります。
ですから、おきてくる現象も異なると思いますが如何でしょうか?


■QさんからのA(答え)

あなたはあまりご存知ないかもしれませんけど、
日本だって輸出がふえて黒字がどんどん貯まって来た時期に
アメリカから散々圧力をかけられ、
最終的にはヨーロッパの国も加わって
円を変動相場制に直して大幅に切り上げろという話になったのです。
ですからいま人民元が米ドルにペッグしているのも
昔の日本で起ったのとあまり変わりありません。

輸出に不利になることをおそれて愚図愚図しているうちに、
外貨は貯まる一方だし
国内ではその分人民元を印刷しないと
給料も原料費も払えませんから
その結果、中国にもの凄い過剰流動性を引き起すだろうことは
日本と少しも変わりがないんです。
はたしてどこまで頑張るかというだけのことで、
このまま続ければ
日本がかつて経験したよりもっと酷いことになりかねません。
もうしばらくしたら或いは中国がそのことに気がついて、
思い切って政策を変えることもあり得ないことではありませんが。


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2011年2月10日(木)

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