第2908回
■AnさんからのQ(質問):西遊記の大団円について
初めてメールにて失礼します。
平成22年7月18日の「もしもしQさんQさんよ」を読んでいて
いずれは家を出たまま奥さんの許には帰らなくなるのだから
という意味の文を読み、
先生が書かれた西遊記の大団円が心に浮かびました。
あれだけ元気一杯だった孫悟空が、
仲間と共に昔語りになってしまうという
寂寥感の漂う終わり方だったと思います。
その終わりの書き方も、登場人物の視線からではなく、
どこか遠くから眺めているような文体だと感じていました。
先生の西遊記を読み終わり、
なぜあのような終わり方にしたのだろうと思ってきました。
読後感は悪くないものの心に引っかかる感じが取れませんでした。
それはそれで味わうものでしょうが、
作品を書かれた先生の考えもうかがうことができればと思いました。
勝手に感じたままを書いて失礼かと思いながら、
また、文章は変わらないが
書いた人間は変わっていくと理解しながら、
当時のお気持ちをお聞かせ願えれば幸いです。
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