中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2872回
■HKさんからのQ(質問):中国の不動産価格

Qさん毎号楽しく読ませていただいています。

さて、中国の不動産について質問させていただきます。
Qさんはこれから日本で起こったような不動産の価格上昇が
中国でも起こるであろうとのべておられ、
現在の不動産価格の上昇はバブルではないと述べておられます。
私もこれから数十年かけて
中国の不動産価格が上昇していくことは
間違いないと感じていますが、
現在の中国の状況をみるとかつての日本の高度成長期とは
社会構造が異なっているように思います。

日本は賃金の格差が少ない中、
主に実需によって価格が上昇していきましたが、
現在の中国は貧富の差が激しく、
都市部やサンヤなどの不動産は一部の投資家が購入しているため、
価格がつり上がっているように感じます。
結論として、大きな目でみれば、
不動産価格はさらに上昇していくものの、
現在の多分に投機的な価格の上昇は
一度大きな調整を迎えるのではないでしょうか?
その後、中国に住宅を実際に購入できるような
中間層がどんどん増えていくにつれ、
実需によるしっかりとした価格の上昇があるとみているのですが
どうでしょうか?


■QさんからのA(答え)

株をやる人は誰でも不動産株に興味を持ちます。
そして不動産株を買って良い目にも痛い目にもあわされます。

経済が発展すれば不動産も一緒になって上がって行くわけですけど、
スムーズに上がっていくわけではなくて、
上がったり下がったりの繰り返しです。
ですから不動産を買ったら忘れてしまうくらいじゃないと
駄目なんです。
波を上手く渡ろうと考えても、そんなにうまくは行きません。
私も不動産を一通り持っておりますけれども、
それはその土地でお金を儲けた時に、
将来貧乏になってもこれだけあればと思って買ったものです。
大儲けしようなんて考えたことはありません。
ですから何とか上手く世渡りをしたいということなら、
不動産会社の株は産業界を反映して上下するものですから、
皆が駄目だと言って投げ出す時に買って、
じっと持っておればそれでいいのです。


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2010年7月12日(月)

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