中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2810回
■かつみんさんからのQ(質問):中国でのブランデー需要

いつも楽しみに拝読しております。

中国人はこれから
ワインを愛好する人がふえるというお話がありましたが、
ブランデーやウィスキーはどうでしょうか?
私は香港でよく食事中にブランデーを飲む人を見たので、
ブランデーを好む人が多いのか、
それとも中華料理に合うのかと思っておりました。
XO醤も、ヘネシーのブランデーにちなんで付けられたと
聞いたことがあります。
もし中国の人がワインとブランデー、両方を好むなら、
レミーマルタンがバックに付いている王朝ワインの方が、
もしかしたらいつか張裕ワインを抜くんじゃないかと思っています。
中国でのブランデーの需要などはどうでしょうか?


■QさんからのA(答え)

あなたは中国人の生活習慣の変化をよく見ていないと思います。
少し前までは香港の人たちが
中華料理を食べるのにブランデーをぐい飲みにしていて
香港ではブランデーがよく売れていました。
でもこの10年くらいの間に大きく変化して、
香港でさえブランデーをほとんど飲まなくなったんです。
代わりにワインを飲むようになって、
香港はお金持ちの人が多いので
世界中のトップクラスのワインを
買い占めるというようなことが現に起っております。

中国大陸でも最近は宴会があると
必らずワインが出てくるようになりました。
ですからワインの需要が
これから大変な勢いで伸びていく可能性があります。
それを反映したのが煙台張裕ワインで、
この間まで10ドルしなかった株が、今60ドル台になっています。
その勢いでいきますと、二番手三番手のワインの会社も
その後に続いて売上げがふえて、
株価もあがるんじゃないかと注目を浴びています。
ブランデーと飲まれるのではなくて、
ブランデーを払いのけて
ワインの時代が誕生しつつあると考えて下さい。


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2010年5月11日(火)

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