第2783回
■大西さんからのＱ（質問）：李氏大薬廠

邱先生。
毎日、刺激に満ちたコラムを
楽しみに読ませていただいております。

さて今日は香港に上場しております、
李氏大薬廠という製薬会社についての質問です。
この会社はまだ小さな会社で時価総額もわずかに１００億程度。
先生が注目されている羅欣薬業とほぼ同程度の規模です。
業績は毎年、売上げの伸びよりも利益の伸びが大きく、
利益率の高い商売をしていることがよくわかります。
財務諸表によれば営業キャッシュフローと
投資キャッシュフローのバランスもよく、
『儲け』と『将来への投資』に対する経営者の財務手腕にも
期待が持てるところです。
非常に将来が楽しみな会社だと感じ、
個人投資家のレベルですが昨年からずっと投資を進めています。

そこで質問です。
先生はこの企業の経営者にお会いになられたことはありますか？
あるいは中国投資考察団で会社訪問される予定はあるでしょうか？
予定があれば是非参加させて頂きたいと考えています。
末筆にはなりましたが、先生どうぞいつまでもお元気で、
これからも知的好奇心にあふれるコラムで
我々読者を楽しませてください。
失礼致します。

■ＱさんからのＡ（答え）

私は薬の株に対しては興味を持っております。
経済が発展すれば誰でも自分の健康に興味を持つようになるし、
とりわけ中国人は日本人より自分の体については敏感なんです。
最近は政府も医療関係に力を入れるようになっていますので、
皆の関心は更に強くなると見ています。

おっしゃる山東羅欣という会社は
私がとりあげた時は50セントでした。
今は７ドル台になっています。
世間では買った売ったと言って騒ぐ人が多いんですけども、
私の場合はそういう株を長期に保有しなさいと言ってきましたので、
自分もそれなりの恩恵を蒙っております。
ですからそういう新しい会社に
あなたが色々と興味を持っておやりになることには賛成です。
でも人にきくだけでなく、
もっと研究して自分で一ぺん見に行く必要もあります。
私自身も機会があったら見に行きますけど、
期待通りになるのもあれば、その逆もあるわけですから、
経営の内容だけでなく、
経営してる人物がどういう人かということも
とても大切だと思います。